知り合いのいない講義室、いつも最前列で授業を受けている生徒がいる。最後部に座っていたAはその孤立したBを見て『彼は僕の仲間だ。いつも独りで寂しく授業を受けている。きっと友達がひとりもいないんだろう』と安堵した。このAなる人物は大学に友人が一人もいないひきこもり大学生である。趣味は読書とアニメ鑑賞。普通の人間が知りえない多くのオタク知識を所有している(が、ほとんどの場合、実社会では何の役にも立たない)。 同じように独りでやってきた講義室にある日、AはBが友人であろう生徒に誘われ楽しそうにどこかへ行く姿を目撃した。Aは妙な嫉妬とやり場の無い絶望感を覚えた(Bが全くの他人であるにもかかわらず!)。 本来であれば華々しいはずのキャンパスで起こるAの典型的な日常の風景だ。
樋口康彦氏は論文の中で『ごく稀に社会への暗いエネルギー(社会を見返す、バカにしたヤツらを見返すなど、勝手に社会を敵対視して闘っている)を努力に変えて公務員になってしまう人がいる。』と言っている。これは多くの大量殺人犯が抱く思想と酷似しており、彼らを野放しにしておくとどうなってしまうのか想像しただけでも恐ろしい。
昼食の時間は彼らにとって一大事である。一緒に食事をする友人がいないため、独り寂しく食事せざるを得ない。中には独りで寂しく食事する姿を見られたくないという理由から人気の無い場所で孤食する者もいる。そしてこれがエスカレートすると、便所飯に及ぶことも知られている。多くの準ひきこもりが便所飯経験者である。